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小頭症との関連も疑われるジカ熱。ジカウイルスの危険性とは

要点

・ジカ熱は蚊を媒介として感染するウイルス性の疾患である。

・死に至るような病気ではないが、妊娠中の妊婦が感染すると胎児に影響が出る可能性がある。

・ブラジルではジカ熱の大流行と小頭症の発生率の増加が同時期に起きている。

・予防法は蚊に刺されないようにすること。

 

ハワイで小頭症の新生児がジカ熱に感染していたことがわかった

米国で確認されたのは初めてのこと

http://www.hazardlab.jp/contents/post_info/1/1/9/11945/a8747563-7833-4d8c-b440-aaf493878bb2.png

www.hazardlab.jp

米ハワイで生まれた小頭症の新生児が、蚊が媒介する感染症のジカ熱に感染していたことが18日までに分かった。

南米ブラジルではジカ熱が流行し、小頭症の乳児が激増しているが、米国で症例が確認されたのは初めて。

出典ハワイで小頭症の新生児、ジカ熱の感染を確認 米国で初 (CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

 

昨年秋から年末にかけて「ジカウイルス」に感染する人が急増

世界保健機構(WHO)や厚生労働省検疫所によると、秋から年末にかけて、中央アメリカから南米北部にかけて、蚊が媒介する「ジカウイルス」に感染する患者が相次いでいる。

ブラジル保健省によると、同国では12月22日時点で北東部のペルナンブーコ州パライバ州を中心に2782人の「小頭症」の患者が確認されていて、このうち40人が死亡した。

出典蚊が媒介のジカウイルス 中南米で流行 ブラジルは小頭症も… | ハザードラボ

 

ブラジル保健省は、国家緊急事態宣言を出していて、日本の専門家は、「妊婦の流行地への渡航自粛」を呼びかけている。

「ジカウイルス(ジカ熱)」とは?

 

ジカウイルスは、日本脳炎のウイルス、黄熱ウイルスやデング熱ウイルス、ウエストナイル熱ウイルスと同じ「フラビウイルス科」に属する病気

ジカウイルスはヤブ蚊により都会でも田園地帯でも感染伝播します。

1947年にアフリカ東部の森で初めて発見された

日本の厚生労働省検疫所のホームページによると、ジカウイルスは1947年、アフリカ東部ウガンダのジカの森で発見された。

ジカウイルスは2007年太平洋ミクロネシア連邦ヤップ島で大規模な感染が起こり、初めて知れ渡る事になりました。

2013年11月にはポリネシア地域で大流行した。

同年、同地域で感染した日本人が帰国後に発症し、国内で初めてジカ熱の患者が確認された。

「ジカウイルス(ジカ熱)」の主な症状

Photo by Chris Ryan / OJO Images

 

ジカ熱に感染すると7~10日の潜伏期間の後、発熱や皮膚のかゆみ、発疹、下痢などの症状が出現。

目の充血や関節痛、筋肉痛、手足のむくみなどがみられることもあります。

頻度は下がりますが、後眼窩痛、食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛を起こします。

感染しても症状がみられない人が多く、感染者の5人に1人程度で症状がみられるに過ぎません。

妊娠中「ジカ熱」に感染すると、胎児に影響する危険性がある

妊娠中の女性が「ジカ熱」に感染すると、おなかの中の胎児に影響し、

脳の発育が不十分で、知能や運動機能に障害が出る「小頭症」の新生児が生まれるケースがある。

出典www.fnn-news.com: ブラジルで「ジカ熱」...

 

これまでのところ、感染症による死者は出ていない

Photo by Robert Daly / OJO Images

 

14年にはニューカレドニアクック諸島などでも患者の報告があったが、これまでのところ感染症による死者は出ていないという。

ほとんどは4~5日で軽快し重症化することはまれです。

最近では、プエルトリコで初の感染が確認されている

Photo by DC Productions / Photodisc

 

ブラジルでは新生児の小頭症の増加との因果関係も指摘されているジカ熱について、

カリブ海の米自治領プエルトリコで初の感染者が出たことが2日までに分かった。

「ジカウイルス」と「小頭症」との因果関係

ブラジルでジカウイルスがアウトブレイクしたときに、小頭症の新生児が過去5年間の10倍に増えました。

そのため、ジカウイルスと小頭症との因果関係があると言われています。

ブラジルの保健省は最近、蚊が媒介するジカウイルスと小頭症の関連が世界で初めて確認されたと発表

「ジカウイルス」は、有効な治療法が確立されていない?

Photo by Thomas Northcut / DigitalVision

 

ジカウイルス感染症への有効な治療法はありません。ワクチンもありません。

そのため、蚊に刺されないことがとても大切です。

海外渡航時は、予防接種を受けておきましょう

海外旅行に行く前には、感染症を防ぐためにワクチンのあるものは予防接種を受けておきましょう。

入国時に予防接種の証明書を要求される国もあります。また、渡航地で感染症が流行している場合は、事前に情報を入手するなどの準備をしてください。